古来日本家屋には仏間という仏を祀る専用のスペースが設けられ、ご本尊やご祖先様を敬う場所としてその家の中心にお仏壇を設置していました。 現在は、仏間の設けられていない家屋も少なくないため事情に合わせて、和室やリビングなど、家族が集まるお参りしやすい場所に設置することをおすすめしています。
様々な色やデザインで、部屋のイメージにマッチした仏壇をお選び頂けます。
宗派や地域、しきたりなどによって様々な考え方があります。基本的な3つの置き方を紹介します。
現在の住宅では、家そのものが敷地の方向に沿って建てられている場合もあり、厳密にこのような設置ができない場合が増えています。そのため、少しでもこの3つに沿うようにすればいいというのが最近の考え方です。
- 西方浄土といい、仏教において、はるか西方に極楽浄土に向かってお祈りする方角になることからよいとされています。
- 南面北座といい、仏壇の表側に直射日光が当らず、南からの風によって湿気も防ぐ、仏壇の保存には最適の向きです。家の中の最高の場所に仏壇を設置することで、ご本尊・ご先祖を敬う気持ちを表しています。
- 本山中心といい、お仏壇を本山に向けて設置する置き方です。本山が京都の場合、関東や東北では東向きに、関西や九州では西向きに設置します。
仏壇は木製品です。直射日光の当たる場所や、トイレや水まわりなどの湿気の多い場所は木の変形の原因になりますので、避けるようにしてください。
また、階段の下は「ご本尊やご先祖を踏む」という意味から好まれない場所です。